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口上 [はじめに。]


まず、はじめに。


このページはリアルタイムで読むとおもしろいように作っています。


幕が開くまで知らない方がよい情報は伏せておきますが、

「より楽しめる」ことを目標にしています。

ですので、少しは内容に触れていますから「観劇まえになにも情報を知りたくない」、

という方は観終ってからご覧ください。


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   「演劇をもっともっと楽しむために」

ずっと映画がうらやましくてしかたありませんでした。
僕は生粋の演劇人でありますが、良質な美しい映画を観るたびに、
溜め息を漏らしながら、ついついうらめしい気持になっていました。

なぜって、そこには百年もまえに作られた映画の魂や技術が
ちゃんと受け継がれているからです。
オマージュした作品ではなくても、たとえ監督に自覚がなくても、
まっとうな映画には、脈々と映画の血が流れ、
その歴史がフィルムに定着しています。
そこに映画の歴史を感じて、たまらなく嫉妬するのです。

日本の演劇で歴史を感じるのは、歌舞伎や狂言など、
基本的に世襲で受け継がれてきたものです。

現代の演劇は、新劇や小劇場などの違いはあっても、
劇団のなかで育まれることが多く、
ひとりの特化した演出家や作家が、
俳優を育成するプログラムを構築しても一代限り。
ベースは同じでも広く伝承されることはなく、
またその必要がありません。

しかし、演劇がもっと身近なものになるためには、
技術や楽しみ方を内外にわかりやすく伝えてゆくことが不可欠です。

演劇を観ることも、やることも、
人生を豊かにする行為であることに間違いなく、
演劇について考えることは人生について考えることと
同じだと思うのです。

小難しいことを云っているように聞こえるかもしれませんが、
伝えたいのはこれだけです。

演劇には、いろんな楽しみ方があります。
演劇には、いろんな作り方があります。

そして、関わる人間それぞれがいろんなことを考えていて、
すべて演出家の思いどおりにはいきません。

みんなが考えていることや奮闘するさまをお伝えできたら、
それだけで充分ドラマなのではないか、と思いました。
できるだけ、その時々の作品について、
リアルタイムでレポートしてゆくつもりです。


以下の項目にあてはまる人には、ぜひ読んでほしいです。

・演劇の制作を志している人
・新人の役者さん

・この演目を観るべきかどうか迷っている人

・演劇が作られていく過程に興味がある人
・舞台裏をのぞき見したい人
・もっともっと演劇を楽しみたい人


「そして人生はつづく」というイランの映画がありましたが、
演劇にも終りがありません。

長い口上におつきあいいただき感謝します。
では、つづきは、この先へ

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R.

これからも、バックステージのいろいろなお話を期待しています。
by R. (2008-09-02 16:52) 

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