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西川浩幸インタビュー・その2 [嵐になるまで待って]

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さて、前回のつづきです。


西川浩幸インタビュー その2


「今までのユーリたちが彼女のなかにいる」


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仲村  今回の西川さんの演技、

    広瀬教授についていうと、

    なぜ前と同じなのに新鮮に感じたり、

    自由なのか不思議だったんですよ。

    その謎が解けました。

    DVDを何度も見たというのは、驚きましたけど。

    おもしろかったですね、今の意見は。


西川  台本が持っている力があるので、

    変えちゃいけないところは変えちゃダメなんですよね。

    それがレパートリーとして上演できるかどうかの大事な部分で、

    『嵐〜』はそういう部分を持っている作品だと思う。

    僕は前回のしか見てませんが、

    渡邊安理なんかは、

    初演のビデオから全部見ているのね。

    だから、今までやってきたユーリたちが彼女のなかにいるの。

    その上で自分のユーリを作っている。

    

仲村  それはすごい。


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西川  『ピーターパン』の舞台があったけど、

    やっぱり『ピーターパン』て

    変えちゃいけない大事な部分があるじゃないですか。

    そのうえで、その人が演じる個性を打ち出していくわけで。

    同じようなことを今回は感じました。

    でも自分で気づいたり見つけたわけじゃなくて、

    ゲストで出てくださった久松さんや土屋さんは、

    誤解を恐れずにいうと、

    ヘンないじり方はしないんですよ。台本に対して。

    

仲村  というと。


西川  台本に忠実にやるんです。解釈でおもしろくする。

    キャラメルボックスの役者は、

    「おもしろくして」って指示があると、

    ネタに走ってしまうことが多いんです。

    

仲村  はいはい。


西川  6年前の映像を見て、おもしろかったんだけど、

    ネタが多すぎるって思ったんです。

    でも、誰にもそんなことは言わないけど、

    削るところ、残すところがあっていいと。


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    前回の他の人に関して、

    ちょっとネタが多いなと感じていたところは、

    今回のメンバーが実に見事にそれをやってくれていたので、

    僕はいい傾向だなと思って。

    おもしろくしようと思えばできるけど、

    それは最後の味付だから。

    

仲村  ドラマが根幹になければいけないと。


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西川  そう、そこをやっぱりしっかりしないと。

    役者って単純なもので、おもしろくしてって言われて、

    ネタのことを考え出すと、

    途端にそっちにばっかり気がいって、

    他のところにいかなくなるんですよ。

    それを両立させてる人ってなかなかいなくて。

    自分もですけど。

    それが今回は、しっかりとした話の流れを作ってから、

    エンターテイメントとして盛り上げる、

    という順番でやれた。

    だからいい感じで本番初日にむかっていけたんじゃないかな。

    珍しくオーソドックスな作り方をしたんだと思う。

    

仲村  ぜひレパートリーとして確立したいですしね。


西川  いろんな人が演じるのを見たいと思いますもん。

    細見くんが波多野をやったし、

    大内くんの波多野も見たいと思ったし。

    

仲村  細見くんは入団したばかりのころに、

    西川さんとダブルキャストで広瀬教授を演じてますからね。

    いまの年齢で見てみたいですよね。


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西川  ぜんぜん違うと思いますよ。見てみたいですね。


仲村  では、5回目の上演のときは、西川さんが何の役をやるのか。

    楽しみにしておきます。

    

    (つづきます)

 

 


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