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大阪公演仕込み1日目 [嵐になるまで待って]


ご来場ありがとうございます。初めていらっしゃった方は、まずはこちらに。


大阪に到着しました。

今日からシアターBRAVA! で『嵐になるまで待って』の仕込みがはじまります。

シアターBRAVA! は、大阪城公園のすぐ隣にあります。

目の前には、川を挟んで大阪城ホールがみえるのですが、

地元の人は、大阪城ホールのことを短縮して「ジョウホール」と呼んでいて、

最初どこのことかさっぱりわかりませんでした。


2008年9月9日(火)08:49

brava613.jpg

 

朝9時から搬入をはじめ、約1時間で終了。



2008年9月9日(火)11:25

brava611.jpg

まだロビーも大量の荷物で溢れかえっています。

今回は初日までの仕込み期間は、2日間です。

 

 

『嵐になるまで待って』大阪公演

仕込みタイムテーブル  (作・舞台監督 矢島健)

osaka-timetable2.jpg


キャラメルボックスの公演では、ツアーの最初に幕を開ける場所、

今回なら東京公演ですが、その仕込みは3日間。

次の場所から、仕込みは2日間用意しています。


この仕込み期間は、興業によってさまざまで、

朝搬入して夜には本番、というところもありますし、

大規模な公演だと一週間以上時間がかかることもあります。


あくまでキャラメルボックスの装置で中劇場規模の進行表ですが、

参考にしてもらえればと思います。


一般的なのは、公演の2〜3日前に劇場入りし、以下のような流れです。


搬入→照明吊り込み→大道具(舞台装置)の組立→

音響・照明の設置→場当たり→ゲネプロ→本番


専門用語について、説明しておきます。



・照明シュート


本番前、劇場に照明を吊り込み、調整していく「照明合わせ」の作業です。

演出家と照明プランナーが話し合いながら、

焦点や明るさ、形を決めていきます。


「焦点を決める」「撮る」ということから、

shootと呼ばれるようになったそうです。

ですが、実際は、事前にプランがでていることがほとんどなので、

「調整」する作業が中心になります。



・場当たり


ひと言でいうと、「テクニカル・リハーサル」。

照明・音響・大道具・小道具、役者の舞台上への出入り、

演劇の場合、すべてそのタイミングは決められています。


仕込み中は、限られた時間のなかで、

これらの各パートに分かれて準備を進めますが、

役者も含めてすべてのきっかけを確認しなければなりません。


主にスタッフサイドのタイミングを中心に、

各場(シーン)ごとに演出家ではなく、舞台監督が進行します。

役者への「ダメだし」も行ないますが、

あくまでも、本番と同じ状態での「きっかけ」確認と調整がメインです。

ですから、役者は劇場で自分が確認しておきたいところもあるかもしれませんが、

基本的には、スタッフのきっかけがない部分は、とばして行なわれます。



・GP(ゲネプロ)


ドイツ語のGeneralprobe(ゲネラールプローベ)を略した言葉です。

これは本番同様に通して行なうリハーサルです。

「ゲネ」や「GP」ともいいますが、これらの略語は日本だけで、

ドイツ語圏で「ゲネプロ」と言っても通じません。

ちなみに英語では、衣裳を着けてやりますから、

ドレスリハーサル (dress rehearsal) といい、

日本の演劇界でもこちらを使うこともあります。



仕込みの1日目は、順調で30分ほど予定より巻きで進んでいます。

引き続き、明日も仕込みです。


2008年9月9日(火)22:26

brava-night629.jpg

シアターBRAVA! の前の通りにはイルミネーションが。


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西鉄ホール before→after [嵐になるまで待って]


2008年9月7日12:10

『嵐になるまで待って』福岡公演千秋楽 

西鉄ホール舞台美術の写真です。


今から撤収。

クリックすると、バラシ(撤収)前の舞台写真がでます。


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東京公演・仕込み  [嵐になるまで待って]

ご来場ありがとうございます。初めていらっしゃった方は、まずはこちらに

『嵐になるまで待って』舞台美術美術です。
2日がかりで組みたてた舞台装置を2分でご覧ください。

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西川浩幸インタビュー・その2 [嵐になるまで待って]

ご来場ありがとうございます。初めていらっしゃった方は、まずはこちらに


さて、前回のつづきです。


西川浩幸インタビュー その2


「今までのユーリたちが彼女のなかにいる」


nishi001.jpg


仲村  今回の西川さんの演技、

    広瀬教授についていうと、

    なぜ前と同じなのに新鮮に感じたり、

    自由なのか不思議だったんですよ。

    その謎が解けました。

    DVDを何度も見たというのは、驚きましたけど。

    おもしろかったですね、今の意見は。


西川  台本が持っている力があるので、

    変えちゃいけないところは変えちゃダメなんですよね。

    それがレパートリーとして上演できるかどうかの大事な部分で、

    『嵐〜』はそういう部分を持っている作品だと思う。

    僕は前回のしか見てませんが、

    渡邊安理なんかは、

    初演のビデオから全部見ているのね。

    だから、今までやってきたユーリたちが彼女のなかにいるの。

    その上で自分のユーリを作っている。

    

仲村  それはすごい。


nishi006.jpg


西川  『ピーターパン』の舞台があったけど、

    やっぱり『ピーターパン』て

    変えちゃいけない大事な部分があるじゃないですか。

    そのうえで、その人が演じる個性を打ち出していくわけで。

    同じようなことを今回は感じました。

    でも自分で気づいたり見つけたわけじゃなくて、

    ゲストで出てくださった久松さんや土屋さんは、

    誤解を恐れずにいうと、

    ヘンないじり方はしないんですよ。台本に対して。

    

仲村  というと。


西川  台本に忠実にやるんです。解釈でおもしろくする。

    キャラメルボックスの役者は、

    「おもしろくして」って指示があると、

    ネタに走ってしまうことが多いんです。

    

仲村  はいはい。


西川  6年前の映像を見て、おもしろかったんだけど、

    ネタが多すぎるって思ったんです。

    でも、誰にもそんなことは言わないけど、

    削るところ、残すところがあっていいと。


nishi012.jpg


    前回の他の人に関して、

    ちょっとネタが多いなと感じていたところは、

    今回のメンバーが実に見事にそれをやってくれていたので、

    僕はいい傾向だなと思って。

    おもしろくしようと思えばできるけど、

    それは最後の味付だから。

    

仲村  ドラマが根幹になければいけないと。


nishi010.jpg


西川  そう、そこをやっぱりしっかりしないと。

    役者って単純なもので、おもしろくしてって言われて、

    ネタのことを考え出すと、

    途端にそっちにばっかり気がいって、

    他のところにいかなくなるんですよ。

    それを両立させてる人ってなかなかいなくて。

    自分もですけど。

    それが今回は、しっかりとした話の流れを作ってから、

    エンターテイメントとして盛り上げる、

    という順番でやれた。

    だからいい感じで本番初日にむかっていけたんじゃないかな。

    珍しくオーソドックスな作り方をしたんだと思う。

    

仲村  ぜひレパートリーとして確立したいですしね。


西川  いろんな人が演じるのを見たいと思いますもん。

    細見くんが波多野をやったし、

    大内くんの波多野も見たいと思ったし。

    

仲村  細見くんは入団したばかりのころに、

    西川さんとダブルキャストで広瀬教授を演じてますからね。

    いまの年齢で見てみたいですよね。


nishi013.jpg

    

西川  ぜんぜん違うと思いますよ。見てみたいですね。


仲村  では、5回目の上演のときは、西川さんが何の役をやるのか。

    楽しみにしておきます。

    

    (つづきます)

 

 


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西川浩幸インタビュー・その1 [嵐になるまで待って]

ご来場ありがとうございます。初めていらっしゃった方は、まずはこちらに



東京・池袋にあるサンシャイン劇場は、
30周年を機に、ロビー、客席、楽屋などの
全面改装を行なった。

sunshine214.jpg

新しくなった劇場は、ベージュの絨毯、
スワロフスキーのシャンデリア、
シックな木目調と清潔感ある白をベースにした壁、
どこをとっても大人っぽい雰囲気。

キャラメルボックスの公演が改装後のオープニング第一弾。
その記念すべき公演に選んだのは、
進化し続ける演目『嵐になるまで待って』。

幕が開き、観客の反応をみて思ったのは、
予想以上にキャストのバランスの妙が喜ばれているということだ。

その中で僕には、物語の語り部「広瀬教授」を
演じる西川浩幸がやけに自由に感じられた。
彼がこの役をやるのは、実に4度目。
セリフが消化されているという単純な側面ではなく、
いつもと演技に対するアプローチが違ってみえた。

いったい彼は、いまどのようにこの作品に臨んでいるのか。
それが知りたくて、真新しい劇場のロビーで西川に聞いた。

2008年8月15日、サンシャイン劇場にて。
東京公演10ステージを終えたところ。


西川浩幸インタビュー その1

「何度もDVDを見ました」

nishi011.jpg

仲村  まずは上演中の『嵐になるまで待って』のことから、
    お聞きしたいのですが。
    いま広瀬教授(西川が演じている役)、とても素敵な感じで。

西川  それ、外交辞令みたいだね。

仲村  あはは。
    まさかギャグで「ルネッサーンス」が
    でるとは思わなかったり、
    もちろんそこはどうでもいい部分なんですけど。
    すごく自由に演じているように見えるんです。
    
西川  うん。

仲村  たとえば、土屋さんとのやりとりにしてもそうです。
    それは彼がとても瞬間を生きることに長けた役者だから
    ということもあると思うのですが。
    
西川  そうですね。

nishi0004.jpg

仲村  前回と違う感覚でやれてるというのはあるんですか。

西川  6年前のDVDを何度も見たんですよ。
    再演のときに、
    そうゆうことを今までしたことがなくて。
    なぜかというと、
    あんまり自分の演技が好きじゃなくて。
    もしくは大好きだったり(笑)、
    どっちかなんですよ。
    
仲村  (笑い転げる)

西川  どっちもよくないじゃないですか(笑)。

仲村  そんな理由があったんですね。

西川  で、やっぱり6年経ってるんで
    セリフは覚えてるんですけど、
    セリフ以外でやってることって
    忘れてしまっているんです。
    それを6年ぶりに確認して、
    自分でおもしろいと感じた部分は、
    積極的に残していこうと思って。
    それが、要するに今まで作ってきた
    『嵐に〜』のベースなんだと。
    そこに今の自分の感覚を足していこうと思いました。
    メンバーも違うので、
    その人たちとの関係性から生まれたものを
    新たに加える。

nishi002.jpg

    今回はやっていて、
    新しい『嵐〜』というよりも、
    4回やってきた『嵐〜』を積み重ねた作品だと
    思っているんですよ。
    6年前の作品がなければ、
    こうゆう作品になっていないと思うし。
    これは僕以外のキャラメルボックスの出演者もそうしているし、
    そう言うと思います。
    見事に2002年の作品のうえに、
    2008年の作品を作っているという感覚があります。
    
仲村  具体的にいうと、どういう部分でしょうか。

西川  前回の出演者が作ったものを大切にしていることとか。
    大切に守るところは守って、変えるところは変える。
    劇団としてこの作品を繰り返し上演していく、
    ひとつの方向性が今回の『嵐〜』でできた気がします。
    
仲村  1回目から2回目のとき、
    脚本もずいぶん改訂したじゃないですか。
    3回目も変化しながら、
    きちんと積み重ねてきている。
    そのうえで4回目というのは初めてなことですよね。
    
西川  一番よかったといえる部分は、
    キャストを一新したことだと思うんですよ。
    
仲村  西川さん以外のキャストですね。

西川  これが複数キャストが同じままだと、
    印象がかわらないというか、
    どうしても前のイメージになってしまったり、
    あるいは、前のイメージを払拭したいと
    強く思ってしまったりして
    バランスがよくなかったんじゃないかな。
    だから僕は、
    あえて変えない部分を作っていこうと思ったし、
    その方がいいと思ったんですよ。
    その方がぶれないと思ったんで。
    
仲村  はい。

西川  成井さんが稽古初日にこれを、
    「レパートリーとして、ずっと上演していきたいんだ」
    と言ったことが実現できていると思うし、
    次にやるときは、
    細見くんがまた新たな役に挑戦してもいいと思うし(笑)。

 註 今回、波多野役を演じている細見大輔は、
   過去3回この作品に出演し、広瀬教授→幸吉→波多野と演じている。

西川  いろんな人が『嵐〜』をできるといいんじゃないかな。
    そうゆうお芝居なんだと思いました。

    (つづきます)
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口上 [はじめに。]


まず、はじめに。


このページはリアルタイムで読むとおもしろいように作っています。


幕が開くまで知らない方がよい情報は伏せておきますが、

「より楽しめる」ことを目標にしています。

ですので、少しは内容に触れていますから「観劇まえになにも情報を知りたくない」、

という方は観終ってからご覧ください。


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ここから先は、ご興味のある方だけお進みください。


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